切迫流産・切迫早産入院中の病院食のメリット7選

入院生活の中の唯一の楽しみと言えば、病院食です。大学病院などでは食事のクォリティーは低いですが、病院によってはホテルのような豪華な病院食が出てくる場合もあります。

いずれの場合も、病院食には思わぬメリットがあります。これらのメリットを一定期間に渡って存分に享受できる機会は、人生の中でそうそうありません。前向きに捉えて、入院生活の励みにしましょう。

食事の支度から皿洗いまで人にやってもらえる

入院中は、食事の支度から皿洗いまで何もする必要がありません。これほど長期間に渡って家事から解放されることは、今までそうそうなかったことと思います。

出産後はまた家族の食事を用意する日々です。離乳食が始まれば、そこから果てしない子どもの食育問題にも付き合わなければなりません。

辛い入院生活ではありますが、振り返れば「食事についてはあの時期が一番ラクだった」と思うことでしょう。今しかない上げ膳据え膳の生活を噛みしめましょう。

献立を考える煩わしさから解放される

家族の好みを踏まえて毎日の献立を考え、飽きがこないようにするのは手間なものです。これから子どもの成長に従い、好き嫌いにも付き合わなければなりません。

その点、病院食であれば、自動的に日々バラエティに富んだ食事を提供してもらえます。

いちいちメニューのローテーションを考える必要がない生活は、振り返ればいい思い出となることでしょう。

節約と無縁の食生活を送れる

病院食の特性として、どんな食事内容であろうと費用があらかじめ決まっているという点が挙げられます。

そのため、「あっちのスーパーの方が安い、特売日にまとめて買った方がいい」といった節約を意識する必要は全くありません。

また、外食のときに値段を気にしてメニューを選ぶようなマインドとも無縁なので、純粋に食事内容を楽しむことができます。

体重管理のストレスから解放される

妊娠生活の困難な部分として、体重管理があります。

悪阻明けに本能のままに食べてしまうと、どんどん体重が増えて難産などの弊害を招きかねません。妊婦健診のたびに助産師に体重増加を厳しく指摘され、ウンザリしている人も多いのではないでしょうか。

管理入院中は、管理栄養士が妊婦向けに綿密なカロリー計算をした病院食を提供してくれます。寝たきりの安静生活であっても、提供された病院食のみを食べていれば、不当な体重増加の心配はないはずです。

妊娠期に体重管理のストレスから解放されるのは、病院食の大きなメリットと言えます。

妊娠期に適した栄養管理を任せられる

妊娠中は、通常時より必要とされている栄養素があります。

病院食であれば、妊婦用に栄養素が計算されているため、栄養摂取に神経質になったり別途サプリメントで補ったりする必要がありません。鉄分など特に不足しがちな栄養についても、採血の結果貧血と判断されれば鉄剤も処方してくれたり、手厚いフォローを受けられます。

また、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症といった合併症がある場合も、病院食は間違いのない食事療法です。自力で用意・管理する必要がなく、出てくる食事を食べているだけでOKなのです。

何も考えなくても栄養面での心配がない食生活を送れるのは、病院食の魅力です。

妊娠中でも安全な食材のみ提供されるため、神経質にならなくて済む

妊娠中は、トキソプラズマの恐れから十分に加熱されていない肉を避けたり、リステリア菌の恐れからナチュラルチーズを避けたりといった、特定の食材を警戒する必要があります。

例えば、「知らずに食べたビーフジャーキーは大丈夫だったか」、「生魚は食べていいのか」、「マグロはどのくらい食べてもいいのか」など、神経質になりネット検索をしたり、食事を安心して楽しめないこともあります。

病院食ではそのような食材を知らずに摂取してしまう恐れがないので、疑心暗鬼になるストレスからも解放されるでしょう。

食事をサプライズとして楽しめる

不安と隣り合わせで不自由な入院生活ですが、自分以外の人が考える病院食はサプライズの楽しみになります。

好きなメニューが出てきたら心も明るくなりますし、「この食材はこれだけローテーションされている」など、献立を分析する楽しみもあります。

管理人も、退院までに食事についてくるジュースの本数を数えたり、朝食のパンに他の食材を挟んでサンドイッチにしてみたり、フルーツの予想をして待ったりして、病院食をネタに単調な生活にメリハリをつけていました。

自分流の楽しみ方を見つけるのもいいでしょう。