切迫流産・切迫早産入院生活での負担を減らす過ごし方②洗濯・売店・診察
切迫流産・切迫早産入院に必須な洗濯と物資の調達、そして診察の際も、小さな工夫で身体の負担を減らしましょう。
関連記事:切迫流産・切迫早産入院生活での負担を減らす過ごし方①シャワー・トイレ・洗面所
切迫流産・切迫早産入院中の洗濯の工夫、注意点
入院生活の中で避けて通れないのが洗濯問題です。
洗濯機は多くの場合、カードを購入するなどの形で、有料で利用できます。共同の洗面所などに設置され、病室からの移動や他の入院患者との兼ね合いといった問題を伴います。
極力面会客を頼り、持ち帰って洗濯してもらう
パパなどの面会が可能な場合は、パパに洗濯物を持ち帰ってもらい、次回の面会タイミングで持ってきてもらいましょう。この方法をとることで、自分で洗濯機まで往復する必要がなくなります。
毎日着替えるのはパンツと中に着ているTシャツのみなどと制限すれば、洗濯物の量はさほどかさばらず、パパの持ち帰りも楽になるでしょう。
大荷物を抱えなくて済むように、洗濯物の量によって頻度を決める
洗濯機の設置場所まで、腹圧がかかるほど多くの洗濯物を抱えて移動するのは避けましょう。そこまでたまらないうちに洗濯機を回せるよう、洗濯物の量によって頻度を決めましょう。
例えば3日に一度というように決めてしまえば、予定がたてやすくなることでストレスも減ります。
洗濯が終わるタイミングを入念に確認する
洗濯機の残り時間を必ずチェックし、ちょうど終わる頃に洗濯機のある場所へ向かうようにしましょう。その際に、トイレが近ければついでに済ませてしまいましょう。
洗濯物を洗濯槽に残したままだと他の利用者に迷惑がかかりますし、早く行きすぎても待ち時間が負担となります。
タイミングがずれた場合は、残り時間によってその場の椅子に腰かけるなど、極力動作を減らしましょう。
洗濯物を干すのは無理をせず、乾燥機をフル活用する
洗濯物を病室で干すために、立ち上がったり背伸びをしたりという動作が負担となります。
また、洗濯物をカーテンレールなどにかけて破損したりする恐れがあるため、病院によっては、洗濯物を病室に干すのを禁止している場合もあります。
乾燥機があると思うので、すっかり乾くまで乾燥機にかけましょう。一度で乾かない場合は、出費を惜しまず乾ききる回数までかけるのもポイントです。
大きな袋を用意し、洗濯物を放り込めるようにしておく
大きな袋を用意し、洗濯前と後に分けて放り込みましょう。丁寧に畳んだりする必要はありません。
不要な手間を極力減らして、上体を起こす時間を削減しましょう。
洗濯に必要な洗剤などは調達を工夫する
洗濯機のある場所に自販機が備え付けられている場合は、そこで洗剤を購入できます。そうした設備がない場合は、売店で調達するか面会客に持参してもらいます。
売店に出向く場合はある程度まとめ買いをしたりスタッフに依頼するなど、洗剤の調達のために負担のかかる移動は避けましょう。
切迫流産・切迫早産入院中の売店での買い物の工夫、注意点
生活必需品は、面会客に頼んで持ってきてもらうか、売店で購入することとなります。売店は入院する病棟から遠く離れている場合が多いため、往復に負担を伴います。
安静度に応じて、売店まで車いすを出してもらったり、移動自体が許可されずスタッフにお金を渡して買い出しを頼んだりするスタイルになります。
移動は無理せず可能ならばスタッフに依頼する
安静度により売店までの往復が許可されている場合でも、不安な場合は、遠慮せずにスタッフに協力を頼みましょう。
どうしてもすぐにほしい物があっても、もちろん体調最優先です。お腹の張りを感じるなどした場合は、移動は無理は禁物です。
一度に腹圧がかかるほどの量を買い込まない
車いすで売店まで連れて行ってもらう場合、「頻繁に頼むのが悪いから少ない回数で済ませよう」と、一度に腹圧がかかるほどの量を買い込まないようにしましょう。
自分で往復する場合も、徒歩数を減らそうと無理な量を買い込むのはやめましょう。
間食を控えめにして買い物量を減らす
売店での買い物を減らすには、間食を控えることが一番です。生活必需品の買い物に限定すれば品数を減らすことができます。
せっかく栄養が計算されている病院食が出てくるのですから、たとえ食事制限がなくても、過剰な間食を買い込むのは避けましょう。気分の悪さがあるときには、それを紛らわせるために口に入れる物くらいにとどめるのがベターです。
切迫流産・切迫早産入院中の診察に呼ばれたときの工夫、注意点
入院中は、腹部エコーや頸管長の計測などで定期的な診察が入ります。また、膣内洗浄などの処置で呼ばれる場合もあります。
安静度によってはベッドで行われたり、車いすで診察室まで移動してもらえますが、徒歩で診察室まで呼ばれる場合は、身体に負担をかけない移動を心がけましょう。
慌てずゆっくりと歩く
診察で呼ばれても、慌てて早歩きで移動したりしないようにしましょう。
入院患者の体調等で前後することは折り込み済みですから、遅れても怒られたりする心配はもちろんありません。お腹が張る場合はスタッフに申し出て、診察室まで無理なく移動しましょう。
タイミングを見計らって移動する
看護師によっては、かなり早い段階で診察に呼ばれ、長時間椅子に座って待たされてしまうこともあります。
入院患者が診察室の前に長蛇の列を作っているような状態であれば、タイミングを見計らい、かなり余裕を持って移動してもいいでしょう。