切迫流産・切迫早産の原因別経験談

管理人が実際に経験した原因別の経験談と、切迫早産管理入院中に見聞した内容です。原因や症状は個人差があります。不安な点は主治医に確認しましょう。

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絨毛膜下血種

2人目の妊娠初期にこの症状が見られました。5週の時点で生理並みの出血が見られ、一度は確認された胎嚢が血種に隠れてしまいエコーで感知できなくなってしまいました。

結局15週に至るまで、生理3日目くらいの出血があっては古い血になる、を3回ほど繰り返し、生きた心地がしませんでした。やがて胎児の大きさが血種の大きさを上回ることで胎児が出血で押し出される危険性がなくなり、出血もなくなりました。

妊娠初期の切迫流産は、安静しか対処法がないとのことでした。

管理人の場合は切迫早産の既往歴があったため後期にかけて安静を守りましたが、絨毛膜下血種のみの場合は、出血がおさまり医師が認めれば、あとは通常の妊娠生活を送れる可能性があります。

子宮筋腫の変性

1人目の20週に起こりました。1人目の妊娠前から5センチ級の子宮筋腫が1つ確認されており、そのため大学病院への紹介状を書かれました。

ヒリヒリした感覚から数日間でとんでもない激痛に発展し、三日三晩のたうち回るハメとなり、妊婦でも使用できる痛み止めのカロナールを処方されましたが、間隔を6時間以上空けなければいけないとのことでした。

激痛がおさまったあと、代わって強い生理痛のような痛みに見舞われ、子宮収縮から頸管長が2.5㎝まで縮んでしまい、切迫流産の診断となりました。

主治医の話によると、筋腫が変性したからと言って切迫流産となるとは限らないとのことです。元々切迫体質の場合は、子宮筋腫の変性による子宮収縮からの切迫流産・切迫早産につながりやすいと思われます。

絨毛膜羊膜炎

1人目の26週、2人目の33週で発覚しました。いずれも入院中だったので、膣洗浄を行い、タンポンをつめて2時間待機しました。

こちらの対処法は、エビデンスが変更されたと聞いています。1人目のときは土日問わず毎日行っていましたが、2人目のときは医師が手薄な休日は行わず、平日のみの実施でした。

3人目のときは「それほど効果がない」「膣内の細菌をすべて殺傷するのも考えもの」と説明されて実施されませんでした(基準値が変わったからか、私の炎症の数値が上がっていなかったからかは厳密には不明です)。

1人目の出産時は陣痛が来ても最後まで破水しませんでしたが、洗浄を受けている人は卵膜が強化されていると言われたことがあります(2人目、3人目のときは破水からの陣痛でした)。

こちらの処置に限らず、絶えず医学は進んでエビデンスは変更されていくのでそのつど主治医の判断に従いましょう。

子宮頸管無力症

私の場合は、無力症とまでいかず「子宮頸管弱めで症」くらいの体質でした。

1人目のときは切迫流産になるとは限らない子宮筋腫の変性で子宮頸管が縮みましたし、2人目、3人目のときは全く自覚症状のないまま30週前後で縮み出しました。

子宮頸管無力症の場合、発覚時期によってシロッカーで子宮口を縛るという処置がとられる場合もあるようです。

ただしノーリスクとはいかないようで、入院中にシロッカーを受けるかどうか、限られた期間で答えを出さねばならず悩む方も周りにいました。

多胎妊娠

妊娠中の入院の原因は様々ですが、切迫早産、妊娠高血圧症、妊娠糖尿病、そして多胎妊娠による入院患者が大部分を占めていました。

多胎妊娠では管理入院がつきものですが、限られた子宮のスペースを2人以上の胎児が使うことで、早産の確率が高まったり、胎児の発育具合や母体の負担を考えて出産時期が検討されるようです。