切迫流産・切迫早産ママに代わって上の子の育児の主役になる①未就園児の場合

上の子が未就園児の場合、ママが自宅安静であっても面倒を見るのが困難となります。登園の用意や行事の心配はありませんが、預け先がないという問題に直面します。

生活面でも全面的に親の手が必要な年齢です。パパは子どもの命の安全を最優先しながら育児に取り組みましょう。

最低限注意すべき点

以下は一例です。その他にも、母子手帳に記載のある家庭事故の例などを熟読し、気になる点はママにとこまめに情報共有しましょう。また、かかりつけ医や緊急連絡先は、スマホに登録しておきましょう。

・毎日熱をはかる習慣をつけ、子どもの体調不良や些細な変化にも気を配る
・包丁やライターなど家の中の危険な物は、絶対に手の届かない場所にしまう
・階段やとがった棚の角など、家の中の危険個所で目を離さない
・ミニトマトは切って出すなど食材の形状に注意して、食事中は喉に物をつまらせないよう目を離さないようにする
・アレルギーのある子どもは、絶対に口にしないように食品表示を確認する
・風呂場では水深1㎝でも溺れる危険があるため、絶対に目を離さないようにする
・家の外では車や自転車の飛び出しなどに注意する
・保険証や医療証、診察券の置き場を把握し、なにかあったときにはすぐにかかりつけ医に飛び込めるようにする

ママが切迫流産・切迫早産診断を受けたときの初動対応

まずは落ち着いて職場に連絡し、事情を説明して明日の有給を取りましょう。

次に、本日の就寝までのミッションをママに聞きます。緊急入院になった場合は、取り急ぎLINEで聞きましょう。最低限、食事と排泄に関するミッションさえ聞けば、その日は無事に終わります。

それから預け先を探します。パパやママの実家や親類などに連絡したり、民間の託児サービス、ベビーシッターサービスを探して根気強くあたりましょう。

どうしてもすぐに見つけるのが難しい場合は、預かり先を確保するまで、職場に頼んで休みをとりましょう。最終手段としては、最低限ママの正期産まででも、パパが休職することも検討しましょう。

正期産を迎えれば、入院中のママも退院して通常の妊婦としての生活ができるようになります。ただし、そうは言っても臨月の妊婦です。そこから産後にかけてのサポートも忘れずに考えましょう。

トイトレや食事のしつけは中断してもよい

幼児は食事や排泄もままなりません。お世話についてはママ特有のノウハウが必要です。パパが見ていないところでも、ママがあれこれと工夫して進めてくれていたことでしょう。

せっかくママが進めてきたトイトレや食事のしつけですが、ママがその場で動けなければ引継ぎは難しい場合があるでしょう。ママは必死に説明するかもしれませんが、パパが再現できないことでかえってママの不満が募ったりする恐れもあります。

子どもからすれば、メインでお世話してくれたママが突然何もできなくなったり入院して姿を消すのです。パパが相手となり食事や排泄が進まなくなったり、一時的に退行するのも当たり前ですから、焦る必要はありません。

結果が出ないプロジェクトは、潔く撤回する勇気も必要です。もちろん、永久にトイトレや食事が進まなくなるわけではありません。特にママは複雑な思いを抱えていますから、「安静を卒業したら、力を合わせてプロジェクトを再開し、2人でリカバリーしよう!」と伝えましょう。

まずは通販やドラッグストアを利用し、適正サイズのオムツとおしりふきを手元に揃え、月齢に応じたベビーフードを活用しましょう。それでなんとか数カ月間の生活を乗り切れれば、合格としていいのです。

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