切迫流産・切迫早産ママに代わって上の子の育児の主役になる②保育園児・幼稚園児の場合

上の子が保育園児や幼稚園児の場合、家以外の居場所が確保されている点は心強いです。ただし自宅安静の場合であっても、近所の園ですら送り迎えが難しくなりますので、まずはパパが送り迎えができる体制を整える必要があります。

ママが切迫流産・切迫早産診断を受けたときの初動対応

まずはママに確認し、明日の登園に必要なグッズをそろえ、登園させましょう。会社はできれば有給で休み、今後の生活プランを準備しましょう。

幼稚園児の場合は預かり保育の利用ができるかを園に確認しましょう。預かり保育がない園の場合は、お迎え手段を考える必要があります。パパやママの実家や、民間のサービスを見つけることが好ましいですが、どうしても時間がかかる場合は園の親しいママ友宅に謝礼を支払いお願いする手もあります。

保育園児でも、パパの終業時間ではお迎えが間に合わないこともあります。その場合も、パパやママの実家、民間サービスなどをあたりましょう。

どうしても送り時間・お迎え時間の問題がクリアできない場合は、速やかに職場に事情を説明し、ママが正期産を迎える間まででも、時短勤務を希望しましょう。

また、今後はお迎え要請に応えなければいけないため、職場に事情を説明し、業務の調整を行うことも必要です。

体調不良で登園できなくなる日に備える

在園児であっても、体調不良時は登園できません。今までは、在宅のママや、仕事の都合をつけてくれるママに対応を頼っていたかもしれません。

しかし、自宅安静中のママに体調不良の上の子の世話を任せて仕事に行くのは危険です。入院中であればなおさらパパが主担当となります。

・朝イチで熱が出て登園できない場合
・仕事中に熱が出てお迎え要請がきた場合
・体調不良が長引いたり感染症で連日登園できない場合

を事前にシミュレーションし、
・パパやママの実家が頼れる場合はどのようなサポートを受けられるか、打ち合わせをする
・病児保育を探して登録する
・病児シッターを手配できるようにする

などの準備をできるだけ早めに行いましょう。

また、仕事のスケジュールを日々把握し、帰宅後も確認できるようにしておくと焦らずに済みます。

当事者として病児対応にあたる経験を活かし、今後はママの対応を当たり前と思わず協力したり、職場のワーキングマザーが抱えている問題を理解できるパパにステップアップしましょう。

園の行事参加は無理をしない

在園児の場合、時期によっては運動会などの園の行事があります。

パパだけでも参加できそうならば問題ありませんが、直前にママが緊急入院した場合など、お弁当やその日の用意などまで手が回らなかったり、預け先の実家が遠方だったりといった事情も考えられます。

ママは園の行事を大事に考えていますから、切迫流産・切迫早産安静のせいで子どもが行事に参加できないとなると、落ち込むでしょう。フォローしきれないパパに対して、不満の矛先が向かう危険性すらあります。

しかし、パパや子どもを突然預かることとなったパパやママの実家にも、事情があります。緊急事態においては子どもの生活維持を優先し、都合がつかなければ、園の行事については参加を見送ることも考えましょう。

行事のために練習してきた子どもにも、事情を説明し、十分なフォローをしましょう。今はママが大変なこと、次のタイミングでの行事を楽しみにしていることを心をこめてパパの言葉で伝えましょう。

習い事は中断も検討する

幼稚園児・保育園児の習い事は、園内でない限り送迎が必要です。日々の園の送り迎えに加えて習い事の送迎までパパが行うのはかなりの困難を伴うでしょう。

また習い事の多くは、通わせればよいというだけではなく、家庭での練習や宿題などのフォローも必要です。子どものその日の気分に左右されることも多いため、パパだけが背負い込むには意外と負担が大きいものです。

この段階の子どもの習い事であれば、一定期間休止しても深刻な影響はありません。ママが出産して体調が落ち着き、再び送迎できるようになるまでは、習い事は無理せず中断することを検討しましょう。

子どもには「ママが元気になるまでお休みしよう」と話し、習い事先に連絡して状況を説明し、休止もしくはいったん退会という形について、相談してみましょう。

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