切迫流産・切迫早産withコロナ!コロナストレスを前向きに捉えるポイント10選

新型コロナウイルスがもたらす弊害には、感染そのものの危険に加え、感染への不安や、持続的に行動制限を受けることから発生するストレスの問題があります。

しかし切迫流産・切迫早産の安静生活においては、コロナ禍は必ずしもマイナスとはなりません。コロナストレスをプラスに捉え直すことで対処しましょう。「切迫流産・切迫早産withコロナ」を考える上で主要なポイントをお伝えします。

「3密」に縁がない切迫流産・切迫早産安静は、感染の危険性が少ない生活様式である

妊娠期にコロナ感染すると、治療法も限られてしまったり胎児への影響も未解明なため、より感染に対する不安を感じるかもしれません。

新型コロナウイルスの感染ルートは多岐に渡ります。しかし切迫流産・切迫早産安静中の妊婦であれば、旅行先、職場、飲食店、カラオケやジム…ましてや大人数で集まるイベント等にはそもそも出かけられません。

そのため、無防備に「3密(密集・密接・密閉)」空間へ出かけている人よりは、感染の危険性が低い傾向があると言えるでしょう。

切迫流産・切迫早産による安静生活は、厚生労働省が提言するwithコロナにおける「新しい生活様式」に通じるのです。

あとは家庭内クラスターを防ぐため同居する家族の感染予防徹底と、通院時・入院中の院内感染を防ぐために冷静に対策すればいいのです。

切迫流産・切迫早産安静の診断で、通勤による市中感染の危険から遠ざかれる

働くプレママは、通勤電車や職場などでコロナの市中感染の機会が少なからず増えてしまいます。

今はリモートワーク(テレワーク・在宅勤務)の選択肢も出てきました。しかし職場によっては、妊婦であってもなかなか理解が得られなかったり、職種によってはリモートワークの実施が難しいこともあります。

しかし、切迫流産・切迫早産の診断をされたら、診断書を掲げて通勤せず休職することができます。結果として、コロナ感染の危険から遠ざかることができるのです

たらればの話になってしまいますが、「もし切迫流産・切迫早産安静となっていなければ、コロナ感染の危険がふりかかっていたかもしれない…」そんな風に、今の状況を肯定することもできます。

コロナ禍をきっかけに、世間的に妊婦への配慮が芽生えた

そもそも妊婦にとって危険な感染症は、コロナだけではありません。

たとえばインフルエンザ流行期などに、ウイルス感染の気遣いをせず飲み会などで遊び歩くパパ、自分の都合で押しかける義母、体調が多少悪くても気にせず会いに来る友人…そんな人々も、コロナ禍においてはおとなしくなったものです。

コロナをきっかけに、妊婦への気遣いを周りが改めて認識してくれたという大きな変化も感じられます。

コロナ感染拡大防止に役立つ切迫流産・切迫早産安静を誇りに思う

ニュージーランド警察はツイッターにて、以下のコメントを出しました。
「歴史上初めて、テレビの前で寝転がっているだけで人類を救える、ヘマするなよ」
これは身動きの取れない切迫妊婦をも勇気づける名言だと思います。

コロナ自粛には、自分が感染しないだけではなく、重症化の恐れが髙い高齢者や基礎疾患のある相手に感染させないという意味合いもあります。

切迫妊婦であっても、無症状で感染していないという保証はありません。そのため、他人と接触する機会が極端に少ない安静生活を送る妊婦からは、重症化しやすい人へ感染させる危険性が減るという解釈にもなります。

自分の妊娠、胎児のためだけではなく、「安静生活によって『新しい生活様式』を体現し、周囲への感染拡大予防に一役買っている」ということをまずは誇りに思っていいのです。

切迫流産・切迫早産安静生活には追い風となる、妊婦向けサービスの「オンライン化」

ステイホームのための各種オンライン化の風潮は、そもそも家や病院で身動きがとれない切迫妊婦にとってはむしろ追い風です。

たとえば、従来であれば安産祈願のためには神社に足を運ばねばならず、切迫流産・切迫早産安静中の妊婦は諦めなければなりませんでした。

しかし、今は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、初穂料を現金書留で郵送すれば祈祷してもらえるシステムや、インスタグラムで安産祈願のライブ配信を行う神社が登場するなど、従来の概念を覆す「オンライン安産祈願」の取り組みがなされています。

こうした取り組みは切迫流産・切迫早産安静中の妊婦にとっても都合のよい風潮であると同時に、「妊婦はアクティブに動いてこそ華」という固定概念が覆されたことが、前向きな変化だと言えます。

また、沐浴指導なども中止する病院が相次いだことで、Youtubeのチャンネルも充実しています。安静中に勉強するには便利な時代ではないでしょうか。

里帰り出産はそもそも難しい。「オンライン帰省」で実家とやりとりする

県境を越えた里帰り出産も、コロナ禍では猥雑さを増し、感染状況によってはいつ制限がかかるともしれない状況となりました。つまり、切迫流産・切迫早産安静のために里帰りを断念したとしても、「切迫流産・切迫早産だから泣く泣く…」という時代ではなくなったのです。

「オンライン帰省」という言葉も定着しています。切迫流産・切迫早産ではない妊婦と同様に、寝ながら実家のご両親とコミュニケーションをとるのはいかがでしょうか。これなら、もし実家に同居している兄嫁などがいても、里帰りでもめることはないでしょう。

切迫流産・切迫早産安静で身動きがとれなくても、場所を選ばず人とつながれる時代がきたと考えていいでしょう。

デリバリー・テイクアウトの充実で、自宅安静中の食生活が向上する

食事についても、「ウーバーイーツ」や「出前館」に対応した飲食店を中心に、デリバリーやテイクアウトに力を入れ始めています。

自宅安静中であれば玄関先まで充実したメニューが届けられたり、パパが持ち帰ってくれます。あたかも飲食店に出向いたような食事を食べる機会が増えることでしょう。

「マタニティライフには華やかな外食を」などという概念も変わりつつあります。「GO TO イートキャンペーン」などの動きはありましたが、妊娠中のコロナ感染を警戒し、外食のために足を運ぶのを控える妊婦は多いでしょう。

切迫妊婦とそうではない妊婦との行動範囲が近づく時代がきたのだと捉えることもできますね。

「コロナが落ち着いたら会おうね!」を決まり文句に、孤独を感じない安静マタニティライフ

「華やかなマタニティライフを思い描いていたのに、自分だけ友達と会ってランチすることもままならないなんて…。」そんな風に周りと自分を比べて落ち込みがちな切迫妊婦ですが、コロナ禍においては、切迫流産・切迫早産ではない妊婦であっても、コロナ感染を警戒してなかなか身動きがとれません。

妊婦同士でも、「集まってランチしよう」などという展開にはなりにくいため、自分だけが不自由を強いられているという感覚になりにくいのです。

また、今は「GO TOトラベルキャンペーン」など動きがさかんになってきたとは言え、「マタ旅」といったアクティブな行動も、妊娠期くらいは控えようという妊婦は多いでしょう。

「切迫流産・切迫早産のせいで〇〇ができなくなってしまった」ではなく、「今はコロナ禍だからすべての妊婦が不自由を強いられている。安静にはちょうどよかった。」と捉えることもできるでしょう。

パパの無駄な飲み会が減る!「オンライン飲み会」を息抜きに、ステイホームで即戦力に

ママが切迫流産・切迫早産安静中であるにも関わらず、「職場の付き合いだから…」とパパの帰宅は午前様…コロナ禍ではこのような現象も制限されます。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、職場主導の歓送迎会、忘年会といった断りにくい飲み会がなくなり、その分パパは堂々と帰宅することができます。もちろん、仲間内の飲み会も、「コロナだし、妻が妊娠中だから。」ときっぱりと断る口実となるでしょう。

今までは、無駄な飲み会が多すぎたのです。コロナ禍では、パパはステイホームでママのサポートに徹する環境が整ったと考えられます。

パパも息抜きがしたいときは、ママの様子に気を配りながら、自宅で「オンライン飲み会」をしてみてはいかがでしょうか。

パパのリモートワーク(テレワーク・在宅勤務)などで、上の子のサポートがしやすくなることも

特に上の子を抱えての第2子以降の切迫流産・切迫早産の場合、上の子の世話をパパが働きながら全面的に担当することとなります。

保育園のお迎えに行くにしても、従来通りの残業ばかりのパパでは対応が難しかったかもしれません。その点、在宅勤務がメジャーとなるコロナ禍においては、パパが在宅で上の子の対応ができたり、保育園のお迎え時間に間に合いやすくなったり、買い物などの家事もしやすくなったりします。

管理人の夫も、緊急事態宣言下で上の2人を見ながらの在宅勤務で、管理人の切迫流産・切迫早産入院生活を乗り切ってくれました。真ん中はまだ小さいので業務に支障となりましたが、職場に事情を説明し、期間限定なのでなんとかなったとのことです。

元から管理人の切迫早産入院の見込みがあったので、むしろコロナ禍のために在宅勤務になったことで、保育園や学童の時間を気にせず家事・育児をこなせる時間ができて助かったとのことでした。

在宅勤務が不可能な職場であっても、フレックス勤務や残業時間の見直しといった追い風を受ければ、ママや上の子たちのサポートをするにはうってつけです。

切迫流産・切迫早産安静中だけではなく、出産後に仕事と育児の両立をこなすにあたっても、パパの仕事がコロナを期に見直されたのは大きな前進であると言えるでしょう。