コロナによる切迫流産・切迫早産入院時の面会制限の乗り切り方

コロナの影響で変わったことと言えば、面会ルールの変更です。多くの病院では新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、面会に制限を設けています。

まだ小さな上の子と長い期間会えないなど、辛い思いをする場面もあるでしょう。

しかし病院側としても、入院患者を感染から守るために仕方のない処置です。万が一の場合、院内から上の子など家族への感染拡大を防ぐという観点からも、必要なことなのです。

感染者数の動向や、国や自治体の方針に従って随時変更の可能性があるため、病院の指示に従いましょう。

「オンライン面会」でママや上の子をメンタルケアする

面会ができない場合、特に上の子のメンタルケアが重要になります。個室であれば、LINE電話など用いて「オンライン面会」をしましょう。また変わり種では、「オリヒメ」という通信手段もあります。

アナログなところでは、パパと物品の受け渡しが許可されていれば、手紙を渡すのもいいですね。まだ字が読めなくても、パパが読み聞かせればママの心が伝わることでしょう。ママの手紙をお守りにすることもできますね。

上の子だけではなく、子どもと離れることでふさぎ込んでしまう自分のメンタルケアを意識することも大事です。

入院生活を乗り越えれば、また子どもたちとの長い長い暮らしが始まります。上の子がお兄ちゃん・お姉ちゃんになる顔を楽しみに乗り切りましょう。

洗濯で無理は禁物。周りを頼って

パパが面会に来れない場合、洗濯物の受け渡しができず共同の洗濯機を利用して自分で洗濯することになります。

安静度により洗面所まで歩行できない場合も、看護師が車いすを出してくれたりと、必要なサポートをしてくれるので大いに頼りましょう。

洗濯のために歩行数が増えていることを不安に思ったり、洗濯後に腹がはることが多いなど気になる症状がある場合は、遠慮なく主治医に相談しましょう。

期間限定の話ですから、洗濯は優先事項ではありません。「これくらい、がんばってやらないと」という思い込みは禁物です。お腹の赤ちゃんを守るためにも、くれぐれも無理はしないでください。今だけは「自分のことは自分だけで」ではなく、周りを頼って生活しましょう。

物品の受け渡しにはさほど不自由はない

面会制限があっても、入院生活に必要な物品を入手できなくなることはないので安心してください。荷物の受け渡しだけパパに頼むか、病院の売店で購入しましょう。

安静度に応じて、売店まで車いすを出してもらえたり、病院のスタッフに現金を渡して買ってきてもらうことができます。ここは遠慮はせずに申し出て、然るべき週数までは周りに頼りましょう。

車いすで売店まで出向く場合は、まとめ買いをしようとして腹部に負担がかかるほど商品を抱えないように注意しましょう。

また、ベッドから離れる際に、残念ながら盗難の恐れも考えられるため、現金の管理には注意してください。病室に鍵付きのボックスがある場合は必ず利用し、入院生活ではキャッシュカードをもたず、必要な現金のみ手元に置く方が安心です。

パパとLINEでこまめに連絡をとれるようにする

まだ小さな上の子がいたり仕事が終わるのが遅い場合、パパがゆっくりとLINEできる時間帯は夜分遅くになる場合があるでしょう。

しかし、入院生活での消灯時間は早く、9時頃ということも珍しくありません。ようやくパパがLINEできる時間帯には消灯時間ということになります。

消灯時間後は、大部屋ではスマホの光が他の入院患者の迷惑になったり、備え付けのライトの使用が制限されていたりします。暗闇でスマホをいじると視力低下など目にも負担になります。

そのため、まとまった時間でのLINEのやりとりにはこだわらず、帰宅中や休憩中などパパの隙間時間を使い、日中の可能な時間で少しずつやりとりするスタイルに慣れましょう。

事前に「この時間帯は連絡がとりにくい」などとお互いに伝え合えば、「既読スルーされた!」などという不満を抱えるのを避けることができます。

日頃LINEでのマメなやりとりに慣れていないパパでも、入院中は不慮の事態も考えられることを説明し、連絡には常に気を配っておくよう話しておきましょう。

実家とは「オンライン帰省」でつながる

自宅安静や個室での入院であれば、スカイプやLINE動画などを利用して「オンライン帰省」をしてみましょう。

物理的なサポートは得られなくても、理解あるご両親であれば、切迫プレママの愚痴を聞いてフォローしてくれるはずです。また、ご両親側としても切迫流産・切迫早産安静となったママの様子を確認して安心できることでしょう。

大部屋の入院生活で動画が使えない場合は、文字によるLINEのやりとりだけでも違います。今は切迫流産・切迫早産安静中ではなくても、感染状況によっては里帰り出産も難しくなる状況です。自分だけが…と悲観せずに、時代の変化に乗ったコミュニケーションで不安を解消しましょう。