コロナにより切迫流産・切迫早産安静中に実家を頼れない場合

新型コロナウイルスがもたらした弊害の一つが、地域の分断です。

感染多数地域とそうでない地域間での移動がはばかられ、里帰りを断念したり、自宅安静中・入院中に遠方の実家・義実家を頼れないという状況が考えられます。

また、高齢だったり基礎疾患のあるご両親もいるでしょう。その場合は、安易にサポートをお願いすることもより難しいでしょう。

家族だけでコロナ禍・ママの切迫流産・切迫早産を乗り切るポイントを考えましょう。

家族のサバイバルスキルを高めるチャンスと前向きに捉える

パパと2人で切迫流産・切迫早産安静生活・入院生活を乗り切るためには、一定期間のこととマイナス面を割り切る必要も出てきます。実家のサポートがない場合、安静中から産後にかけては、正念場となります。

しかし無事に乗り切った暁には、家族それぞれがたくましくなり、万が一の場合でも実家をアテにせず自分たちの力で乗り切れるサバイバルスキルが向上します。このスキルは今後の育児でも大いに役に立つため、むしろ挑戦の好機と捉えましょう。

普段のママの苦労をパパが思い知ったり、上の子がめざましく成長を遂げたり、家族の絆が一層深まり協力体制が構築できるなど、決してマイナスなことだけではありません。

切迫流産・切迫早産安静は何年も続く話ではありません。家族で協力しながら希望をもって対処しましょう。

パパは期間限定で休職・時短勤務・在宅勤務などに切り替える

実家のサポートがない場合、パパは主役として動かねばなりません。職場に相談し、家族のサポートのために働き方を期間限定でペースダウンすることも検討しましょう。

キャリアに響かないかと不安を覚えるかもしれませんが、共働きのママであれば、育休取得、時短勤務、残業ができない、お迎え要請への対応など、出産後はキャリアダウンを余儀なくされる場面が多々あります。

これからの時代、「働くパパ」も育児と仕事の両立を経験した上で、職場での理解を広めていく必要があります。コロナ禍や切迫流産・切迫早産安静は一つのきっかけであると、前向きに捉えましょう。

職場の都合でペースダウンがどうしても難しい場合でも、仕事が終わったらすぐに保育園の迎えに行き、保育園からの連絡の窓口役をつとめ、子どもを寝かしつけた後に家事を済ませるなど、働くママが当たり前にこなしていることを実践することから始めましょう。

上の子は保育園の延長保育や学童の延長を申し込む

コロナ感染の不安が伴う中ではありますが、ママが身動きとれない期間は、実家に代わる預かり先を確保する必要があります。

そもそも実家の祖父母は血のつながりはありますが、幼児育児のスペシャリストというわけではありません。安心して保育を任せられるという点においては、保育園の延長保育や学童は勝るとも劣りません。

ママが切迫流産・切迫早産安静中という事情があれば、自宅保育が不可能と見なされ、コロナ禍でも保育園や学童の利用が許可されやすいでしょう。

その他にも、自治体の役所に相談し、利用できるサービスを積極的にあたってみましょう。