3度の切迫流産・切迫早産を繰り返しながら仕事を続けるには!?7つの勝因を大公開!

管理人は3度の切迫流産・切迫早産を繰り返しながら、1人目妊娠前の職場で正職員として仕事を続けられています。

1人目は20週で緊急入院となり、そこから「そのまま産休」となりました。2人目と3人目については、妊娠初期からの「そのまま産休」で、かなり長い期間に渡る休職となりました。そのような状況でありながら、「なぜ仕事も3人目も諦めずに済んだのか」について公開します。

カギとなったのは、「仕事を続けるモチベーションの保ち方に成功したこと」と「次回の妊娠前から切迫流産・切迫早産を想定して早め早めの行動に出たこと」に尽きると思います。それなりの戦略が必要でした。

1人目の切迫流産診断の日から3人目を出産した日までの7年間、切迫流産・切迫早産のことが頭をかすめない日はありませんでした。人一倍、切迫流産・切迫早産対策に奔走してきた日々でした。

長い間の経験をこうしてまとめてお伝えすることで、少しでも切迫プレママの役に立てるならば、無駄な経験は何一つなかったと思えます。切迫プレママによって状況の違いがあるのは重々承知ですが、参考になる部分があれば幸いです。

勤務先に理解があった!1人目からスムーズに切迫流産・切迫早産による休職ができた

管理人の職場は理解があり、まず1人目の緊急入院の際に、スムーズに「そのまま産休」への手続きに進むことができました。人員に問題のない職場であることも大きかったと思います。2人目、3人目の妊娠初期からの休職についても、快く対応して頂けました。

そのため、妊娠出産を諦めない一方で、職場復帰後に働いて恩返しをしたい、という気持ちを持ち続けられました。

中には、法律で守られているとは言え、切迫流産・切迫早産の診断を遠因として退職せざるを得ない風潮の職場もあるでしょう。1人目でそれではそもそもアウトでしたし、2人目以降の妊娠によい顔をされないような風潮であっても、仕事を継続しながらの3人目出産は精神的に難しかっただろうと思います。

就職の際に、将来切迫流産・切迫早産になることを想定して就職先を見る学生はいません。せいぜい、「育児との両立が可能か、両立して活躍している女性はいるか」くらいしか確認はできないでしょう。

従って、現職の風潮はどうしようもない部分はあります。もし、1人目の切迫流産・切迫早産診断で退職を余儀なくされてしまったり、次回の妊娠が不可能そうな職場である場合は、次回の妊娠前に転職・再就職を検討することも視野に入れましょう。育児期を経るまで空白期間を設けるよりも、早期の行動に出た方がキャリアにも有利に働くはずです。

できれば規模が大きく人員に余裕のありそうな職場や、業務が妊婦の負担とならないようなオフィスワーク中心の職種が好ましいでしょう。診断書をもって休職するにしても、こうした仕事の方が突然の休職で周囲の負担となりにくい分、理解を得やすい傾向があります。

転職・再就職に必要な技能を身につけたり、転職・再就職活動をしたり、新しい職場で一定期間働いてからの次回の妊娠となると、数年単位での時間を要することも覚悟しなければなりません。妊娠時の年齢も考えて早めの行動を心がけましょう。

妊娠前から主治医に相談し、切迫流産・切迫早産の既往歴を理由に診断書を書いてもらえるかを確認!2人目以降は切迫早産の兆候が出る前に診断書をもらい、そのまま休職できた

これが最も直接的な勝因です。

1人目で過酷な切迫流産・切迫早産入院を経験しましたが、どうしても2人目を諦めたくないという強い意志がありました。

しかし、「切迫流産・切迫早産の兆候が妊婦健診で分かるまでの間、怖くて通勤ができない」という強い不安がありました。診断書があれば休職できることはもちろん分かっていましたが、「診断書を書いてもらえるまでの間にも、リスクがあるのではないか」と考えたのです。

この不安のために、一度は2人目妊娠のために退職を検討しました。

そこで断乳後に、子宮筋腫の大きさを診てもらうという名目で再び入院中にお世話になった主治医の元を訪ね、上記の点について確認しました。主治医の言葉としては、「切迫早産の既往歴を理由に診断書を書くことはできる。次回の妊娠のために、仕事を前もってやめておくなどという必要はない。」とのことでした。

そこで初めて「仕事を続けながら、リスクの高い次回妊娠に挑める!」と確信し、育休後に職場復帰しました。

2人目の妊娠時は、妊娠初期に見られる絨毛膜下血種の出血により切迫流産の診断となり、自宅安静に入りました。出血がおさまれば通常の生活が可能となる状態ではありましたが、前回の別の事由による切迫早産を恐れて主治医に相談し、引き続き安静が必要であるという診断書を頂き、そのまま産休まで休職できました。

3人目は、妊娠初期には症状はありませんでしたが、強いつわりを理由に休職し、そのまま引き続き安静が必要であるという診断書を書いて頂きました。

「1人目の切迫流産・切迫早産時にお世話になった病院へ2人目の妊娠前から相談に行き、『切迫早産の既往歴を理由に、兆候が出る前の段階でも診断書を書いてもらえる』という方針を確認したこと」

この行動のおかげで、一度は諦めかけた仕事を、妊娠中の通勤の不安がないまま継続することができたのです。

もし、お世話になった病院の医師が「切迫流産・切迫早産の兆候がはっきりするまで診断書は書かない」という方針だった場合は、考慮して融通をきかせてくれる病院・医師を、「妊娠前から」探しておくことで、リスクの高い妊娠でも不安なく仕事を続けられることでしょう。

2人目、3人目について、1人目のときよりも切迫早産が軽症で済んだのも、切迫流産の発端となった子宮筋腫の変性がなかっただけではなく、診断書のおかげで妊娠初期から通勤を免れ、自宅安静を守り通せたおかげでもあると思っています。

今であれば、職場や職種によっては、休職する以外にも、リモートワーク(在宅勤務・テレワーク)という働き方を選んで切迫流産・切迫早産の診断が出るまでの間の通勤の負担を回避することもできるでしょう。切迫プレママにはいい時代の流れになってきたと思います。チャンスを生かしましょう!

長期間の休職に躊躇しない経済力があった!ダブルインカムの強みを生かして3度の切迫流産・切迫早産に挑めた

切迫流産・切迫早産の診断書をもらって休職すると、傷病手当金があっても給料の2/3に収入が落ち込みます。このことに躊躇する必要がない経済力があったことも、通勤の負担を負わずに3回の切迫流産・切迫早産に挑めた勝因の一つです。

もし、長期の安静生活で日々の生活費に支障が出る状況だった場合は、一定期間貯蓄に励んだり、パパの昇給を期待して時期を待つなどの必要もあるでしょう。入院となった場合を想定して、医療保険への加入も必要になるかもしれません。

もちろん、出産後は子どもの人数分、生活費や教育費がかかります。一度離職して育児期に突入してしまうと、現在の安定性や経済力を回復するのは容易なことではありません。

ママの経済力を手放さず、ダブルインカムの強みを生かしていくことで、切迫流産・切迫早産安静生活を伴う複数回の妊娠を諦めずに済むようになるでしょう。

関連記事:切迫流産・切迫早産の負担を減らす傷病手当金申請のポイント切迫流産・切迫早産入院と医療保険

1人目の切迫早産入院生活で、次回の妊娠を乗り切るために重要なのは「上の子の預け先の確保」だと確信!保活を成功させ職場復帰を決意

初産のときの切迫流産・切迫早産の入院生活中、大部屋にいる切迫妊婦の多くは経産婦でした。そのため、2人目以降は切迫流産・切迫早産安静中の「上の子」問題がかなりの困難を伴うことを間近で見聞きし、早くもイメージすることができたのです。

そこで、次回の妊娠に挑むならば上の子の預け先の確保が必須であると考え、保活を成功させて職場復帰する道筋を立てました。認可外加点がつく地域だったため、認可外保育園に入園して職場復帰し、認可園に転園できました。

もし仕事を辞めた上での2人目妊娠となると、1人目は認可保育園に入園したり在園し続けることが難しくなっていたでしょう。そのため、「上の子を預けられる保育園の籍をキープするためにも、仕事は手放せない!」と決意できたのです。

これは怪我の功名です。結果的には切迫流産・切迫早産の恐れがあったからこそ、仕事を続けながら3人目出産まで漕ぎつけられることにつながったのです。

安静生活中の保育園の恩恵は多大なものです。たとえ仕事との両立への熱意がそこまでではない場合でも、保育園の籍のために仕事を継続するメリットは十分あります。

夫が転職に成功!保育園の送迎が可能となり、複数の子どもを抱えての仕事との両立のイメージもついた

やがて職場復帰から数年が経過し、1人目が幼稚園にも在園できる年齢となりました。ここまでくれば、安静生活を不安視して退職したとしても、地域の一時保育も利用しやすくなりますし、幼稚園に入って預かり保育を利用するなどの選択肢も広がるはずでした。

振り返れば、この時期に「仕事を続ける」選択肢を選び続けたことも大きな勝因でした。

上の子の預け先がどこであっても、送迎の問題をクリアしなければいけません。出勤だけではなく、たとえ近所であってもいつ切迫流産・切迫早産となるか分からない中では、園の送迎すらも不安でした。

その頃、もちろん安静生活のためではありませんが夫が転職に成功しました。そのおかげで残業が激減し、在園していた保育園のお迎えも延長保育を利用すれば可能となりました。そのため、仕事を続けて保育園に在園を続け、妊娠中は夫が送迎を担当するという方法を選べたのです。

パパが切迫流産・切迫早産安静のために転職するというわけにはなかなかいかないでしょうが、ママが一定期間身動きできなくなることを事前に想定して仕事の調整をつけることは可能かもしれません。

どうしても時間の見通しがつかない場合でも、送迎だけであれば両実家やキッズシッターなどの民間サービス、シルバー人材センターなどに、妊娠前から協力を打診しておけます。とにかく、早め早めの事前準備がカギとなるのです。

幸い管理人の夫は家事育児に積極的ですが、不安要素がある場合は、早期からパパの意識を変革しておくことも大事でしょう。安静中のサポーターとして園の送迎以外でも頼れるようになれば、出産後に複数の子どもを抱えての仕事との両立も心強くな、より仕事を継続する意欲につながるでしょう。

パパがママの安静中の対応に自信を持つことで、2人目以降の妊娠に同意しやすくなるというメリットも大きいでしょう。

関連記事:切迫流産・切迫早産ママに代わって上の子の育児の主役になる①未就園児の場合切迫流産・切迫早産ママに代わって上の子の育児の主役になる②保育園児・幼稚園児の場合切迫流産・切迫早産ママに代わって上の子の育児の主役になる③小学生以上の場合

末子の出産を終えるまでは妊娠継続に有利な状況を作ることが最優先!キャリアを長い目で見据え、優先順位を明確に設定していた

キャリアと育児の両立で思い悩む人は多いですが、そこに切迫流産・切迫早産の危険性が見え隠れすることで、さらにモチベーションの維持が難しくなるのは実感してきました。なんといっても、切迫流産・切迫早産の診断で、即日仕事ができなくなってしまうからです。

あくまでも管理人の場合ですが、優先すべきは仕事のチャンスよりも、2人目、3人目の切迫流産・切迫早産を乗り越えるのに都合のよい働き方と思ってきました。ここは人それぞれになりますが、いずれにせよ自分の希望や価値観に沿った優先順位をしっかりと定めておくことが大事だと思います。

もちろん、仕事の手抜きをするという意味ではありませんし、あからさまに勤務意欲が低ければ、周囲から次回の安静生活についての理解が得にくくなるでしょう。しかし、例えば大きなプロジェクトのリーダーに手を挙げるなど積極的に仕事のチャンスを追い求めていると、次回の妊娠が難しい状況を作ってしまうことにもなります。

この辺りのバランスは難しいのですが、「仕事は一生懸命取り組むけれど、今は妊娠継続に有利な状況を作ることが最優先!」と割り切ったスタンスを「妊娠前から」取り続けました。

実際は仕事の状況は自分の希望だけでは決まらないものですが、優先順位を見据えていたことで、突然のドロップアウトでも必要以上にダメージを受けずに済みました。2人目、3人目の妊娠時とも、このコントロールが自分の中では上手くいったと考えています。

細く長くでいいので仕事を辞めずに首の皮さえつないでおけば、優先順位は出産後に子どもの成長に応じて柔軟に変えていくことができます。今できなくなることばかりに目を向けず、長い目で選択肢をキープできるように考えましょう。

仕事を続ける意義を見出せた!「切迫流産・切迫早産でも、希望の人数の子どもを出産した上で働き続ける」という前例を目指す

最後に必要なのは、「仕事を続けながら切迫流産・切迫早産を繰り返す意義」への捉え方であると思います。どんなに環境に恵まれていようと、ここがブレてしまっていると、周囲へかける迷惑への遠慮などからモチベーション維持が難しくなってしまいます。

管理人の職場では、切迫流産・切迫早産の経験者の話は全く聞いたことがありませんでした。「出産しても仕事を続けられているのは、妊娠経過に全く問題のない強運な人ばかり」というイメージすらありました。

そこで、「切迫流産・切迫早産で妊娠初期からの休職を繰り返しても、3人の子どもを出産した上で働き続けている」という前例となりたいと思いました。

職場の後進のワーキングマザーたちの中にも、切迫流産・切迫早産となる人はいるでしょう。その人が「前例があるなら、2人目、3人目も諦めずに仕事を続けながら挑戦してみよう。」と思ってくれれば、私の経験もきっと職場の役に立つことでしょう。

周囲へかけた迷惑については申し訳ないと思っています。しかし上記のように考えれば、こうした前例を作る意義は、一時的な迷惑を越えて余りあるのだという思いもあります。

私だけではありません。anmataにたどり着いたあなたの経験を必要としている未来の人材は、必ずいるはずです。

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