切迫流産・切迫早産ママに代わって上の子の育児の主役になる③小学生以上の場合

上の子が小学生ともなると生活習慣が身についており、ママが自宅安静の場合は帰宅後も共に過ごすことが可能になるでしょう。パパからしっかりと状況の説明を行い、ママに無理をさせないようにしましょう。

就学児の場合の問題点としては、長期休暇中でなければ学校を休ませて遠方の実家に預けることが困難になったり、民間の託児サービスも小学生以上は対象から外れてしまうケースがあることが挙げられます。

ママが切迫流産・切迫早産診断を受けたときの初動対応

低学年であれば学童保育の申し込みをしましょう。高学年でも自治体によっては放課後の居場所を用意している場合がありますので、申し込みましょう。

入院となった場合はもちろんのこと、自宅安静でも自宅以外の信頼のおける居場所を確保することでママの負担を減らせます。

自宅安静の場合は、家での約束事を決めて子どもによく言って聞かせましょう。学童帰りなどに何かあってもママは身動きがとれないため、キッズケータイを持たせていない場合は手配して、GPSで居場所を確認できるようにしておくと安心です。

鍵っ子とする場合の注意点

ママが緊急入院した場合、学童保育が利用できるまでの間や、高学年で学童保育が利用できない場合、あるいは学童保育が終わる時間にパパの終業が間に合わない場合もあります。パパやママの実家の助けがない際は、鍵を持たせてパパの帰宅まで自宅で待つように説明しましょう。

鍵っ子とする場合は、以下の点を子どもに伝えて守らせましょう。
・学校が終わったら寄り道をせずすぐに帰宅すること
・状況が把握しにくくなるため、友達を家に入れたり友達の家に行ったり、友達とどこかへ遊びに行くといった約束はしないこと
・火の元に気を付け、絶対にガス台を触らないこと
・インターホンを鳴らされても出ず、玄関は絶対に開けないこと(宅配便を装った犯罪も考えられるため、宅配便は時間帯指定でパパがいる時間にし、問答無用で出ないようにする)

民間のキッズシッターや自治体のサービスでは、小学生以上の見守りも行っている場合があるため、留守番に不安がある子の場合は利用を検討しましょう。

子どもにキッズケータイを持たせて居場所を把握したり、親しい近所の家に状況を説明して帰宅後の様子を気にかけてもらうようにお願いするのもいいでしょう。

宿題のフォローや持ち物確認もパパが行う

宿題のフォローや持ち物の確認は、ママが自宅安静の場合であってもパパが担当しましょう。宿題を必ず終わらせるところまで見届け、必要であれば丸つけをして、毎日忘れ物がないように確認します。

見慣れない学校のプリントや連絡帳から毎日の持ち物を把握するのは、最初は分かりにくく戸惑う場面があるかもしれません。しかし、これも親の責任で行う範疇ですので、慣れましょう。

また、小学生ともなるともう手が離れていると考えるパパもいるかもしれませんが、まだまだ成長過程の子どもです。子どもの様子について気を配り、その日の出来事にはしっかり耳を傾けましょう。

この機会に子どもとのコミュニケーションを取りながら、成長を実感しましょう。

PTAに参加する

ママがPTAの役員をつとめていた場合など、PTAの活動に参加する必要も出てきます。

PTA会長に事情を説明してパスできればいいのですが、PTAは親の就労や介護等の事情があってもなかなか免除されにくく、特別扱いが難しいという性格の場合が多いのです。

ママに聞きながら、不慣れながらに時間を調整して参加してみることも考えましょう。周りに事情を知らせれば、パパをフォローしてくれるはずです。

ママが背負っている世界をのぞくことで、仕事以外の役割の大変さや重要さを学ぶ機会にもなるでしょう。

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