産後に向けての前哨戦に挑め!切迫流産・切迫早産ママに代わって家事の主担当になる

普段からママと家事を協力してきたパパであれば、上手な手抜きの方法も分かっているでしょうが、役割分業をしてきた家庭では、ママの身動きがとれなくなると致命的な打撃となります。

しかし、切迫流産・切迫早産に限らず、病気等で今後ママが戦力から外れてしまう事態は考えられます。また、出産して育児が始まれば、ママは家事を今まで通りにこなせなくなります。

ママだけではなく自分を守るためにも、この機会に家事をシェアできるスキルを身に着けておいて損はないでしょう。

切迫プレパパの家事の目標と注意点

切迫プレパパの家事は、通常生活の家事とは目標が大きく異なります。ママがパパに求めているのは、家事のクォリティーの高さではありません。まずは基本方針を確認しましょう。

家事を一連の流れとして管理し、ママを一切動かさないこと

「これくらいならいいだろう」と軽い気持ちで安静中のママに頼んだり、目の前に家事の残務が転がっているのにパパが気づいていないと、ママの根強い不信感を招きかねません。

ママは「自分が何もできないから」という負い目からパパには何も言えないかもしれませんが、いわゆる「名もなき家事」は数多く転がっています。

たとえば、「食事は用意してあげてる!」とパパが思っていても、散らかった調理器具の後始末や洗った皿の食器棚への収納は「あとはよろしく!」。

洗濯はしてくれるけど、取り込んでたたむのは「ママがやってくれると思っていた」。

こうした調子で済ませてしまっては、困りものなのです。

パパは家事を細切れに考えず、一連の流れとしてとらえて始点から終点までを貫徹するように心がけましょう。見落としがあるのは仕方ないことなので、ママに「全部終わらせたと思うけど、あとやることがあれば教えてね。」と素直に声がけするのはOKです。

主体的に考えて、ママに指示される前に家事に取り組むこと

「タンナは、頼めばやってくれるんだけど…。」これは普段のママたちから、ため息まじりによく聞く言葉です。

切迫流産・切迫早産安静中は、自分で考えて指示待ちをせず家事に取り組みましょう。新入社員だった頃や、不慣れな業務へ異動になった経験があれば思い出してください。

ただし、積極的に動いたことがママの家事のこだわりに反してしまい、逆に指摘されてしまう、ということはあるかもしれません。

その際は、喧嘩腰にならず、ママに自分のやり方も尊重してほしい旨を冷静に伝えてください。決して、「やってやったのに逆に文句を言われるだなんて。やる気をなくした。」と投げ出したりはしないでください。

ママは面倒な家事相手に、何度も何度も、果てしない回数の挑戦を日々試みているのです。その結果、紡ぎ出されたこだわりやマイルールが存在し、それらが今までパパの生活を支えてきたという側面があるのです。

パパは、たった短期間の挑戦で指摘されたからと、あっさり敗北している場合ではありません。ママと冷静に向き合いながら、何度でも手をゆるめずに挑んでみましょう。

母親に頼り切りにならないこと

避けたいのは、自分の母親に頼りきることです。自分の負担を減らすために既製品の利用や家事労働のアウトソーシングは積極的に行ってかまいませんが、実家の母親に手伝ってもらうときは要注意です。

自宅安静中のママの元に義理の母親がむやみに訪問することは避けた方がよいですし、たとえ入院中であっても、「母親のゴハンが食べられるから、掃除してくれるから」ばかりでは、ママとしては残念です。

パパからすれば家事を担当するのが自分の母親だろうが妻だろうがどちらでもよくても、これから育児を協力していきたいママとしては、ここはパパ自身にがんばってもらい、一皮剥けてほしいところのです。

また、「キミが何もできないから、母親がやってくれているのに」などと言われるのも面白いものではありませんし、「ウチの親のおかげだよね、ウチの親ありがたいよね」という言い方もストレスにつながります。

こうした軋轢になるくらいなら、費用をかけてでも、民間の家事代行サービスなどに依頼した方が気が楽です。自分の母親が喜んで手伝いを申し出てきても、気持ちはありがたく受け取って、どこまで依頼するかについては慎重になりましょう。

むしろママの切迫流産・切迫早産安静は、出産後の夫婦の基盤作りに向けたステップアップと捉えましょう。

食事の準備

一定期間のことですから、平日の夕食は割り切ってすべてテイクアウトやコンビニ弁当でもいいでしょう。独身時代のように仕事帰りに生活動線にあるスーパーやコンビニなどで購入すれば、時間はさほどかからないはずです。

ママや上の子の栄養面が気になる場合は、上記リンクから登録し、宅食サービスを利用するといいでしょう。ベルーナグルメでは、冷凍された状態で日々の食事が届けられ、レンジでチンするだけで管理栄養士が計算した栄養分をそなえた食事をすぐに食べさせることができます。メニューも豊富なので飽きません。

管理人も、自宅安静中は昼食を中心に冷凍の宅食に助けられました。

男の手料理に挑戦する絶好の機会は、時間に余裕のある休日です。簡単な惣菜をまとめて作り、小分けにして調理した日付をラベリングして冷凍しておけば、平日でも自分の手料理が食べられます。

ママが自宅安静であれば、ママのランチを作り置きしておくと感謝されるでしょう。

避けたいのは、パパが自分の食事のことだけ考えて、自宅安静中のママの食事の用意方法まで考えないということです。「ボクの食事は心配しないでいいから」と言い残し、自分だけちゃっかり外食で済ませて手ぶらで帰宅する、などということがあってはなりません。

ママからすれば、食事のクォリティーよりも、気遣いが大事なのです。

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掃除や洗濯

掃除については、無理に毎日行う必要はありません。平日は気になる箇所だけにとどめ、掃除機をかけるのは休日のみ、などと決めてしまうのも気が楽になる方法です。

また、家事代行を依頼し、この機会に気になる場所をプロの技でキレイにしてもらうのもおすすめです。

洗濯については、しっかりたたんでしまうところまでやらずとも、大きなカゴを用意して洗濯済みの服をどんどん入れていくだけでもOKです。アイロンがけの手間を省くため、会社に着ていくシャツは形状記憶のものを購入するといいでしょう。また、クリーニング店も積極利用しましょう。

上の子がいる場合は洗濯機を回すのは毎日になってしまうでしょうが、通園などに必要な最低限の洗濯物だけ処理できれば合格です。シーツなどの大物は休日や、ママの出産後と割り切ってしまってもかまいません。

この機会に、古くて使い勝手の悪い家電があれば、ママに相談して買い替えてしまうのもおすすめです。家電の性能が上がることで、ストレスを軽減できます。

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